福祉社会の創造を
○…相続や遺言、コロナ禍では補助金申請のサポート等を担う行政書士。会員約240人の支部長として「新人のときには仕事を教えてもらったり、紹介してもらったり助けてもらった。良い文化を継承し、新しい会員さんや苦労している方へ『恩送り』をしたい」と意気込みを語る。
○…横浜市泉区出身。運動嫌いだったが、高校では友人の勧めで自転車部に所属。3年間練習に励み、インターハイを経験した。卒業後は競輪選手を志し弟子入りしたが、師弟関係が苦手で挫折。その後飛び込んだ介護の世界で介護福祉士やケアマネジャーの資格を取得し、23歳で管理職に抜擢された。しかし学力への劣等感と独立への思いから、妻の許しを得て27歳で退職し弁護士を志した。あと1点と惜しいところまでいったが結果は実らず。「この苦しさがあるから他の方の苦しさも分かるし、自信にもなった」とほほ笑む。現在は介護・福祉の知識をもつ行政書士として、高齢者や障害者の生活支援事業を行っている。
○…妻と息子2人の4人家族。ビールとハイボールが毎晩の相棒だ。趣味の柔道は「先に習っていた息子に口うるさく言っていたら『お父さんはやったことないから』と言われ始めました」と笑う。今では自身だけが続け「礼儀が身につき、心も安定する」と語る。
○…「良いことも嫌なことも、これまでの経験がなければ今の自分はいない」と周りへの感謝を口にする。介護・医療だけでは解決出来ない、生活上の手続きや他界後のことなど法律面のサポートを行い、目標は「より良い生活を送れる人が増える」こと。「法律面でも支援したいと同じ思いのケアマネさんがいたら無条件に協力したい。福祉社会の創造につながれば」と目が輝いた。